証券口座のセキュリティ対策9選 2026年最新版 楽天証券・SBI証券で今すぐやるべき設定と乗っ取り防止策

最終更新日:2026年10月27日

証券口座の乗っ取りや不正売買が心配だけれど、何から対策すればよいのか分からない。パスキーを設定すれば安全なのか、楽天証券やSBI証券ではどんな設定が必要なのか、気になっていませんか?

2025年以降、証券口座を狙った不正アクセスや不正取引が大きな問題となっています。2026年10月には、GoogleアカウントやAppleアカウントを悪用して、保存されているパスキーなどが不正利用される危険性も指摘されました。

この記事では、証券口座のセキュリティ対策9選を優先順位付きで解説します。楽天証券やSBI証券で確認したい設定、不正取引を早期発見する方法、万が一の対応までまとめました。

証券口座の乗っ取り被害はなぜ起きる?

証券口座の不正アクセスでは、証券会社を装った偽サイトに利用者を誘導し、ログインIDやパスワードを盗み取るフィッシング詐欺が問題となっています。

盗まれた情報で第三者がログインすると、本人が保有する株式や投資信託を勝手に売却し、別の銘柄を購入するなどの不正取引につながる可能性があります。

また、2026年10月には、GoogleやAppleのアカウント情報が盗まれ、クラウドに保存されているパスキーやパスワードが悪用された疑いのある事案について、証券会社から注意喚起が行われました。

証券口座のログイン認証だけでなく、パスキーの保存先となるアカウントも守ることが大切です。

証券口座でやるべきセキュリティ対策9選

優先度セキュリティ対策目的
最優先① パスキー認証不正ログイン防止
最優先② Google・Appleの2段階認証保存先アカウントの保護
最優先③ パスワードの管理情報漏えい対策
高④ 注文通知の設定不正取引の早期発見
高⑤ ログイン通知と履歴確認不審なアクセスの発見
高⑥ 出金先口座の変更制限不正出金対策
高⑦ フィッシング対策偽サイトへの誘導防止
基本⑧ PC・スマホの更新ウイルス感染などの防止
基本⑨ 定期的な口座確認異常の早期発見

① パスキー認証を設定する

最優先で確認したいのがパスキー認証です。

パスキーは、スマートフォンやパソコンの指紋認証、顔認証、PINコードなどを使って本人確認する仕組みです。

従来のパスワード認証と比べてフィッシング詐欺に強く、日本証券業協会も対応している証券会社ではパスキーへの切り替えを推奨しています。

楽天証券とSBI証券は、どちらもパスキー認証に対応しています。

ただし、パスキーを設定しただけで、すべての不正アクセスを防げるわけではありません。次に紹介する保存先アカウントの保護も必要です。

② Google・Appleアカウントの2段階認証を有効にする

2026年10月の注意喚起を踏まえると、特に確認したい対策です。

パスキーをGoogleパスワードマネージャーやiCloudキーチェーンなどに保存している場合、保存先のアカウントが不正利用されると証券口座にも影響が及ぶおそれがあります。

そのため、GoogleアカウントやAppleアカウントの2段階認証を有効にしてください。

  • Googleアカウントの2段階認証を確認する
  • Appleアカウントの2ファクタ認証を確認する
  • 身に覚えのないログイン端末がないか確認する
  • 不審な認証コードの要求を承認しない

特に、自分でログイン操作をしていないのに確認コードが届いた場合は、第三者へ教えたり、要求された操作を承認したりしないよう注意しましょう。

③ パスワードと取引暗証番号を適切に管理する

パスキーを利用していても、ログインパスワードや取引暗証番号の管理は欠かせません。

証券会社によっては、パスキー以外のログイン方法が残っている場合があります。

  • 証券口座とほかのサービスでパスワードを使い回さない
  • 推測されにくい長いパスワードを設定する
  • 取引暗証番号も使い回さない
  • パスワードをメールや平文のメモで共有しない
  • 情報漏えいが疑われる場合は速やかに変更する

なお、SBI証券ではパスキー利用者向けに、Webサイトでのログインパスワードを無効にする機能が導入されています。利用環境を確認したうえで、設定を検討するとよいでしょう。

④ 注文通知メールを有効にする

不正取引の早期発見に役立つのが注文通知です。

楽天証券では、注文の受付・訂正・取消が完了した際に、登録メールアドレスへ通知するサービスが提供されています。

この注文通知は自動設定ではなく、利用者自身による設定が必要です。

普段取引していない時間帯に注文通知が届いた場合、自分以外の誰かが取引している可能性に気付くきっかけになります。

ただし、通知は不正取引そのものを防止する機能ではありません。通知を確認できるメールアドレスを登録し、こまめに確認しましょう。

⑤ ログイン通知とログイン履歴を確認する

ログイン通知は、証券口座にアクセスがあったことを知らせる機能です。

楽天証券では、2025年6月1日以降、ログイン通知メールが自動設定されています。

また、PCサイトとスマートフォンサイトでは、過去3か月分のログイン履歴を確認できます。

利用した覚えのない時間帯や不審なログインがないか、定期的に確認してください。

⑥ 出金先銀行口座の変更を制限する

証券口座からの不正出金を防ぐため、出金先銀行口座の設定も見直しましょう。

楽天証券では、カスタマーサービスセンターに連絡することで、出金先指定口座の変更機能にロックをかけられます。

出金先を変更する予定がない場合は、検討したい対策のひとつです。

楽天証券では出金時の追加認証も必須となっていますが、複数の対策を組み合わせることで安全性を高められます。

⑦ メールやSMSのリンクからログインしない

フィッシング詐欺対策として、日常的に徹底したいのがログイン方法です。

証券会社を名乗るメールやSMSに「口座が停止されます」「本人確認が必要です」と書かれていても、本文中のリンクを安易に開かないでください。

証券会社へのアクセスは、事前に登録した公式サイトのブックマークや、正規の公式アプリから行いましょう。

メールの差出人表示やサイトの見た目だけで、本物だと判断しないことも大切です。

⑧ パソコン・スマートフォンを最新の状態に保つ

証券口座のセキュリティは、利用する端末の安全性にも左右されます。

  • WindowsやiOS、Androidを更新する
  • ブラウザや証券会社のアプリを更新する
  • 端末の画面ロックを設定する
  • 不審なアプリやソフトウェアをインストールしない
  • 信頼できない端末で証券口座にログインしない

パソコンでは、OSに標準搭載されたセキュリティ機能が有効になっているかも確認しておきましょう。

⑨ 定期的に残高・取引履歴を確認する

長期投資で頻繁に売買しない人ほど、口座の確認を忘れがちです。

少なくとも定期的にログインし、保有商品や取引履歴に不審な点がないか確認しましょう。

確認したいのは、身に覚えのない売買注文、保有数量の変化、出金依頼、登録情報の変更などです。

NISA口座で投資信託を積み立てている場合も、証券口座そのものの安全対策は必要です。

楽天証券で確認したいセキュリティ設定

楽天証券を利用している場合は、次の項目を優先して確認しましょう。

項目設定状況確認すること
パスキー認証設定が必要パスキーでログインできるか
注文通知設定が必要必要な商品を通知対象にする
ログイン通知自動設定メールが届くか
出金時の追加認証必須登録電話番号が正しいか
出金先口座の変更停止希望者が依頼変更ロックを検討する

楽天証券の注文通知を設定する方法

注文通知は、以下の手順で設定できます。

  1. 楽天証券の公式サイトへログインする
  2. 「セキュリティ設定」を開く
  3. 必要な追加認証を行う
  4. 「注文通知」の「変更」を選択する
  5. 通知したい商品を「通知する」に変更する
  6. 「変更する」を押して設定を完了する

スマートフォンサイトでは「マイメニュー」から「セキュリティ設定」へ進めます。

投資信託や国内株式、米国株式など、商品ごとに通知設定が可能です。積立サービスの一部では設定場所が異なるため、利用中の商品に対応した通知も確認しましょう。

楽天証券の注文通知設定ページはこちら

SBI証券で確認したいセキュリティ設定

SBI証券でも、パスキー認証の設定状況を確認しておきましょう。

特に注目したいのが、2026年1月に導入されたパスキー利用者向けのログインパスワード無効設定です。

この機能を利用すると、対象のWebサイトでは、ユーザーネームとログインパスワードによるログインを制限できます。

ただし、パスキーによるログインの対応範囲や、各種取引チャネルの認証方法は異なる場合があります。設定前に普段利用するサービスへのログイン方法を確認してください。

また、Google・Appleアカウントの2段階認証や、不正取引を発見するための通知設定もあわせて確認しましょう。

証券口座が乗っ取られた疑いがある場合の対処法

身に覚えのないログインや売買注文を発見した場合は、被害の拡大を防ぐため迅速な対応が必要です。

  1. 証券会社の公式窓口に連絡する
  2. ログイン・取引の一時停止を相談する
  3. 安全な端末から関連アカウントの認証情報を見直す
  4. Google・Appleなどのアカウントも不正利用されていないか確認する
  5. 不審な通知や取引履歴などの記録を保存する
  6. 必要に応じて警察へ相談する

楽天証券では、ログインや取引、出金を制限するための手続きが用意されており、一部は24時間対応の自動音声でも受け付けています。

不審なメールに記載された連絡先ではなく、必ず証券会社の公式サイトで確認した窓口を利用しましょう。

証券口座のセキュリティ対策に関するよくある質問

パスキーを設定すればパスワード変更は不要?

パスキーを利用していても、パスワードが漏えいした疑いがある場合や、ほかのサービスと使い回している場合は変更を検討してください。

また、パスキー以外のログイン手段が利用可能かどうかも確認しておきましょう。

NISA口座でもセキュリティ対策は必要?

必要です。NISAで長期投資をしていても、不正アクセスによって保有商品が勝手に売却されるなどの被害を受ける可能性があります。

積立設定だけでなく、ログイン認証や取引通知も確認してください。

複数の証券口座を持っている場合は?

利用しているすべての証券口座で対策を行いましょう。

メイン口座だけを守っていても、ほかの証券口座のパスワードが使い回されていれば、不正アクセスの危険性が残ります。

まとめ 証券口座のセキュリティ対策はパスキーと通知設定から

証券口座を守るためには、パスキー認証だけでなく、複数の対策を組み合わせることが大切です。

特に優先したいのは次の5つです。

  • パスキー認証を設定する
  • Google・Appleアカウントの2段階認証を有効にする
  • 注文通知メールを設定する
  • ログイン通知や履歴を確認する
  • 出金先口座の変更制限を検討する

大切な資産を守るためにも、現在利用している証券口座の設定をひとつずつ確認しておきましょう。

※本記事は2026年10月27日時点の情報をもとに作成しています。各証券会社の設定方法や提供機能は変更される場合があります。

コメント

タイトルとURLをコピーしました